ワーキングホリデー(ワーホリ)とコープ留学(Co-op)は共に海外での経験をする機会ですが、その違いについて知っていますか?
本記事では、コープ留学(Co-op)とワーキングホリデーの詳細な違いについて解説します。どちらを選ぶべきか迷っている方、留学を検討している方は必見です!
自分に合った留学方法を見つけ、素晴らしい海外経験をしましょう。
コープ留学(Co-op)とは
コープ留学(Co-op)とは学生ビザで渡航しているにもかかわらず有給インターンへ参加できる、カナダ独自の留学プログラムです。
プログラム前半で専門的な知識をカレッジで学び、後半で学んだ専門領域に関係した企業で有給インターンができるという、留学と就業という夢のようなプログラムと言われています。
コープ(Co-op)とは、Cooperative educationの略称で、学生ビザでありながら有給インターンシップに挑戦できるため現地での生活費を稼ぐことが出来ることも人気のようです。
専門分野の座学を英語で学び → 有給インターンシップへ参加するというプログラム構成で、専門分野がいくつか用意されています。中でもホスピタリティ分野は人気のようです。
ワーキングホリデーとの違い
コープ(Co-op)留学とワーキングホリデーの違いについ紹介します。どちらが自分に合った渡航方法なのかよく見極めて選択しましょう。
コープ留学(Co-op)とは
コープ留学(Co-op)とは年齢制限がない留学システムです。
公立のコミュニティカレッジおよび職業訓練コースを提供している私立の専門学校でプログラムが提供されており、プログラムを選択して留学します。
私立の専門学校の場合、入学時期やコース期間なども豊富で各分野の専門的な知識を学習し、その後学習した分野で現場実習できる事が特徴です。
習得した技術・知識を生かして働く事を視野に入れたプログラムになっています。
公立のコミュニティカレッジのCo-opプログラムも人気ですが、専門学校とは違い入学時期やプログラム期間の選択肢は少なくなります。
ただ、公立のコミュニティカレッジで8カ月以上のプログラムを修了した場合、PGWPビザ(Post-graduation Work Permit)の申請ができますので、学校を卒業し、インターン先が未定でも就労許可書の取得が可能になります。
取得をすると最長3年間(条件により期間は異なります)カナダで就労することが可能になります。
カナダでの就職を希望している人には大学でのプログラムがおすすめの留学方法になります。
コープ留学(Co-op)は、あくまで学校が提供するプログラムなので学生として渡航します、専門学習からインターン期間までが一つのプログラムで、プログラムが終わるとビザも終了となります。
その後も滞在したい場合は他の方法で滞在手段を見つけなければいけません。
まだカナダでワーキングホリデービザやPGWPビザ(取得有資格者のみ可能)を未取得の方はその後取得し滞在することも可能です。
ワーキングホリデー(ワーホリ)とは
ワーキングホリデー(ワーホリ)とは海外での仕事と異文化体験を組み合わせて海外で過ごすことができる制度で、就学も労働も自由です。
語学に自身がある人は学校へ行きませんし、資金に余裕のある人は働かず異文化を楽しみます。
ワーキングホリデー(ワーホリ)はライフスタイルの自由度が高いことが特徴で、現地に到着してから計画の練り直しも可能です。
コープ留学(Co-op)に年齢制限はありませんが、ワーキングホリデー(ワーホリ)は年齢制限(18歳~30歳)があるので誰でも自由に利用できる制度ではありません。
PGWPビザ(Post-graduation Work Permit)とは
滞在期間のルール コープ留学(Co-op)とワーホリで比較
コープ留学(Co-op)とワーキングホリデー(ワーホリ)の滞在できる長さ(期間)について説明します。
コープコープ留学(Co-op)はカナダ独自のプログラムなので、ここではカナダのワーキングホリデーを例に比較をしています。
カナダワーホリの場合
カナダのワーキングホリデー(ワーホリ)とは就学可能期間を6カ月以内と定め、1年間カナダで就労や学習を自由に計画して過ごすことが可能なシステムです。
コープ留学(Co-op)の場合
いっぽうコープコープ留学(Co-op)はコースの選択によってプログラム期間が異なります。
プログラム前半は専門分野の学習をし、後半は就労許可期間となります。就労期間は学んだ事を実践したりアルバイトが可能です。
つまり「座学から実践」の両方をひとくくりのプログラムとして考えます。
コープ留学(Co-op)は学校が用意したプログラムに参加する留学スタイルで、プログラムの期間内で最長50%までは現地で就労可能という仕組みです。
1年のコープ留学プログラムに参加した場合
Co-op留学 専門分野の学習期間 6カ月 | Co-op期間 就労許可期間 6カ月 |
ワーキングホリデー 就学は6カ月以内で自由に選択可 滞在期間は1年 |
Co-op留学 ワーキングホリデー どちらも就学期間中は週20時間のアルバイトが認められています
Co-op留学 ワーキングホリデー どちらも就学期間が終了すると週40時間の労働が可能になります
コーププログラムの期間(例)
3か月の専門学習+3か月の就労Co-op期間
(6か月プログラム)
6か月の専門学習+6か月の就労Co-op期間
(1年プログラム)
1年の専門学習+1年の就労Co-op期間
(2年プログラム)
コープ留学・ワーホリともに就労ビザの残期間が短い場合、インターン先やアルバイトを見つけるのは厳しくなります。
アルバイトの募集では「残ビザ6カ月以上の人募集」というところが多数ありるので注意が必要です。
甘い言葉だけ信じない方が良いコープ留学(Co-op)
コープ留学(Co-op)とは、専門的な知識を英語で学習する留学プログラムなので高い英語力が必要となります。
専門知識を学習するので、英語での授業に対応できる力があることが前提です。
ホスピタリティコースのような接客業務であれば実技と知識を織り交ぜながら学習する機会が多いので、求めるポジションによっては言葉の壁を超えることもできるでょう。
しかし、「ビジネス・国際貿易分野」「マーケティング分野」「テクノロジー分野」といったオフィスワークを専門的に学ぶコースですと、専門用語を含めた高い英語力が求められます。
専門的な知識が学べてインターンもできるなんて素敵だなぁという軽い気持ちでコープ留学(Co-op)を選択すると渡航後に後悔してしまうので、自分の英語力とプログラムの内容をしっかりと事前に確認する事が大切です。
そもそもコープ留学(Co-op)は大学で専門的な知識を身に付け、専門知識を生かして現地でインターンをするという趣旨のプログラムです。
私立の職業専門学校はこのプログラムを真似たものなので、プログラム終了後にポスグラ「Post Graduate Work Permit(PGWP)」を取得できません。
ポスグラ「Post Graduate Work Permit(PGWP)」とはカナダ政府指定の高等教育機関のプログラムを卒業した人が申請できる就労ビザです。
移民を目指す方、またワーホリに与えられる期間では難しい専門的な仕事に長期的に就きたい方にお勧めできるビザで、条件を満たせば生涯1度だけ申請できます。 戻る
選ぶ学校と将来のビジョン、場所が大切なコープ留学(Co-op)
①専門性の高い学習は今後の職業に大きく影響しますし、将来にあらゆる可能性を見出すことが出来ます。
それぞれの特徴を理解して大学または私立専門学校のプログラムを選びましょう。
②せっかく専門知識を習得しても、短期のコーププログラムのインターン期間では専門性の高い職業に就職できない可能性が高く、関連のないアルバイトで終わる可能性があることを理解しましょう。
③インターン期間(コープ期間)ですが、単に就労許可が出ている期間だという認識を持ちましょう。インターン先が必ず約束されているというわけではありません。
④PGWPを取得するには指定されている公立または政府承認の高等教育機関、私立の大学院、大学、カレッジを8カ月以上フルタイムで就学している必要があることを理解しましょう。
⑤卒業後の長期滞在や永住権取得まで視野に入れている人は対象の学校のプログラムに参加しましょう。
⑥専門性の高い学習になると学費が比較的高額になってしまいますから、公立・私立問わず様々な学校の最新情報をしっかり調べましょう。
⑦PGWP(Post-graduation Work Permitポスト・グラデュエーション・ワーク・パーミット、省略してポスグラ)が必要な人は事前に興味のある学校が提供するCo-opプログラムが対象なのか対象外なのか確認しましょう。
PGWPもワーキングホリデービザと同じく一生に一度のみ取得できます。
通学期間がPGWPの就労可能期間に反映されますので、通学期間が短い人はそれなりの期間しか発行されません。
また学校卒業後にPGWP申請できる期限が決まっていますので卒業前に早めに最新情報を調べて準備しましょう。
カナダは州によってインターンシップの扱いに違いがあります。
オンタリオ州の場合コープ先(インターン)が有給である必要が無いため、無給ならインターンとして採用するよというケースもあります。
有給でインターンを経験したい場合はバンクーバーなどの学校がお勧めとなります。
まとめ
自分の目的や予算、希望する経験に合った選択肢を考えることが重要です。
コープ留学(Co-op)もワーホリもどちらもカナダで海外生活を体験できる素敵な制度ですが、最終目標によって選択肢は異なると思います。
ワーホリよりもコープ留学は多めの資金準備が必要(期間によって異なる)になります。
エージェントが発信する成功者の話だけではなく、コープ留学体験者が発信するリアルな現地の情報を沢山入手して準備を進めましょう。
それぞれの特徴をしっかり把握して、ご自身が目指す夢を叶えるためにはどちらが有効であるか判断して選択してください。